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療育の定義 高松版

こんばんは、代表の鈴木です。
本日は、コビトハウス・オレンジハウス
放課後等デイサービス営業日でした。


再び、療育とは何か


最近考えている「療育とはなにか」をめぐって
こんな記事を投稿してきました
療育って何なのか その1
国は児童発達支援事業と  放課後等デイサービス事業において  「療育」をどう捉えているのか
ネットでお参りに驚く話

書いたり読んだり休んだりしながら、
私は「療育」についていったい
何を疑問に思っているのか。
何を知りたいと思っているのかが、
少しずつ見えてきました。

うまく伝えられるか自信もなく、
こんなこと書いて面白い人いるのかなど
内側の批評家もざわついていますが
できる範囲で表現しようと思います。

高松鶴吉の著書から


高松鶴吉著「療育とはなにか」ぶどう社(1990)から、
著者の言葉と、著者が紹介している「療育」についての表現を拾ってみました。

療育とは・・・↓

  1. 情念であり科学であり思想でありシステム(p.7)
  2. 注意深く特別に設定された特殊な子育て(p.10)
  3. なお未熟な学問領域であり、それは私たちの科学的対応によって創られなくてはならぬもの(p.11)
  4. 医学、教育学、社会福祉学のみならず、数多くの科学を総動員して行うべき事業(p.14)
  5. 現代の科学を総動員して不自由な肢体をできるだけ克服し、それによって幸いにも恢復したる恢復能力と残存せる能力と代償能力の三者の総和(中略)であるところの復活能力をできるだけ有効に活用させ、以て自活の途に立つように育成すること(p.109) ※昭和17年高木憲次による
  6. 医療、訓練、教育などの現代の科学を総動員して障害をできるだけ克服し、その児童が持つ発達能力をできるだけ有効に育て上げ、自立に向かって育成すること(p.109)
  7. 心身に発達障害のある児童に対する教育であり、医学的な治療によって治すことができず、また教育しても限界のある児童に対して、医学と教育との連携によって、その児童の教育の目的を達しようとするもの(p.110) ※1861年ゲオルゲウスによる
  8. 治療教育−短縮して療育(p.110)
  9. 心身に障害のある児童に対して可能な限りの回復と発達の促進を図る、組織化された総合努力(p.111)
はー、いっぱいありました。
まだあるかもしれませんが、
目についたものはピックアップしました。


これを見ての私の感想は、
とにかく全部「療育」なんだ。
障害を持つ子どもに何かする。
支援の必要な子どもに、支援者がいいと思うことをすること。
それくらいの、果てしなく広い事象を指し示す言葉。

全てを含むということは、つまり何も示してはいない。
調べれば調べるほど、「療育」という言葉が持つ
計り知れない可能性というよりは、
その空虚さの印象が強くなってきました。

私たちはどうしてこの言葉を使いたくなるのか。
どういうときに、どんな目的で選びたくなるのか。
私はそういうことを知りたいのだとわかりました。

療育という言葉の起源にさらに近づくために
19世紀ヨーロッパについて調べてみました。
続きはまた次回にでも。

本日もご利用くださり、
本当にありがとうございました。

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